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ティーパック


自分で茶葉を ティーパックに詰め込んだ 紅茶をあなたは飲もうとしていた。


でも 苦しみや悲しみや

罪悪感や挫折感や

自責のスパイスを

いっぱい詰め込んだから

熱くて飲めない 苦くて飲みきれない 渋くて飲み干せない 不味いから飲みたくない と思った。


飲みたかったのは こんな紅茶じゃない!

飲み干せないから もう紅茶はいらない!

と嘆く。


本当は 飲みたかった茶葉も入れたティーパックに

未だに立ち上るような気がする

苦しみ味の匂いが 悲しみ味の匂いが 痛み味の匂いが あなたを苦しめる。


その紅茶は その匂いは匂いでしかなくて ちゃんと紅茶の味がするのに もう本当は熱くないのに 香りがする湯気なんかもう出ていないのに

あなたは 鼻腔に広がる嫌な匂いを鮮明に 覚えているから

せっかくの お気に入りの 素敵なティーカップを前に

熱々の 毒みたいな飲み物にしか あなたには見えていない。


どうしたら飲めるかと 砂糖を入れてみたり ミルクを買いに走ったり レモンを切ってみたり。 それでは変わらないのに。


なら、 いっそティーカップを割ってしまえばよいかと、

投げつけようとすら考えている。




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